健康コラム/9 「制御性免疫細胞『Tレグ』」(2019.8.20)
「T レグ」という免疫細胞をご存知でしょうか?1995年に大阪大学教授の坂口志文さんが発見した細胞です。
この細胞は免疫細胞の暴走を鎮(しずめ)てくれる細胞です。一般的にアレルギーは T 細胞が暴走しておこる症状だと言われています。
また「多発性硬化症」という大変な難病も免疫細胞が暴走して脳の一部を攻撃することによって起こる病気だそうです。(ちなみに先月放送されたnhkスペシャルの「安楽死」で取り上げられた患者さんも多発性硬化症で、まだ50代の方でした。)
実は非常に重篤なアレルギーの患者さんも、多発性硬化症の患者さんも腸内細菌である「クロストリジウム菌」という菌が腸の中に全く存在していなかったそうです。「クロストリジウム菌」がメッセージ物質を放出すると「T レグ」という制御性リンパ細胞が生まれて暴走している免疫細胞を鎮めてくれるそうです。
このクロストリジウム菌は 食物繊維をとると たくさん増えて来るそうです。(以上、NHKスペシャル「人体」より)。
ご存知のように食物繊維はごぼうや海藻こんにゃくなどに多く含まれています。
わたしはこの時期、海藻は水で戻す乾燥わかめともずく酢でサクッととっています。戻したわかめにもずく酢をかけるだけです。きゅうりがあればきざんで入れることもあります。
ごぼうのきんぴらも醤油(しょうゆ)で味付けするだけで十分おいしいので、最近はよく食べています。ひじきと大豆の煮豆も食べるようにしています。
皆さんも「T レグ」をたくさん増やしてアレルギーを減らしましょう