29. 血小板の「つの」とは 血栓は「ツノ」からできる (2020.3.3)
1、血小板に「つの」が生える?! 血管をつまらせるプロセスのはじまり
みなさんは「血小板にツノが生える」なんて聞いたことがありますか?
エコノミークラス症候群や心筋梗塞(しんきんこうそく)・脳梗塞(のうこうそく)のもととなる「血栓(けっせん)」は、じつは「血小板(けっしょうばん)につのが生える」ことからでき始めるのです。
一気に血圧が上がってしまうような強いストレスがかかると、アドレナリンなどのストレスホルモンがでます。
実はそのとき血小板には「ツノ」が生えるという反応がおこるのです(戸坂女子短期大学、豊島裕子(としまひろこ)教授)。
またながい時間、高速渋滞などでストレスがかかると「コルチゾール」という、「アドレナリンの弟」のようなストレスホルモンがでて、同じような働きをします。
「ツノ」といってもキバのように硬いわけではなく、リンパ細胞がウイルスをつかまえるときのように、四方八方に「触指(しょくし)が伸びる」ようなイメージのツノです。
これは血小板が「かさぶた」をつくる作業のはじまりの反応です。
2、血小板はもともとは傷口の出血をとめる「かさぶた」のもと
アニメ「働く細胞」では、血小板は「幼稚園の園児」のすがたで、ちょーかわいい姿にえがかれています(^^)。もちろん声優さんの声もちょーこども声です。
まさに「けっしょうばんちゃん」です。寝るまえに見るととてもいやされて、いい眠りにつけます。
これは血小板がほかの細胞よりじっさいにかなり小さいからです。毛細血管にもスムーズに入っていけるためです。
でも、いざ固まるためにはほかのタンパク質の力(「フィブリン」など)も必要だし、小さいままではいつまでたっても、大きなかたまりとなることはできません。
そのため必要なものをどんどんキャッチするために、たくさんの「つの」を生やすのです。
「ツノ」が生えた血小板は、かたまるために必要なタンパク質や赤血球をどんどんあつめ、雪だるま式に大きなかたまりとなり、最終的には「血栓」となるのです。
これが脳の血管につまれば「脳梗塞(のうこうそく)」となり、心臓まわりの血管につまれば「心筋梗塞(しんきんこうそく)」となるのです。
しかし、いちばん身近なリスクは「エコノミークラス症候群」です。
エコノミークラス症候群はなにも飛行機の座席だけでおこるものではありません。
身近なのはむしろ「車中泊」や「レジャーで渋滞中の車内」「ひなんじょ生活」などのほうが、よっぽど頻度(ひんど)が高く、生活の中で気をつける必要があります。
この病気の血栓は、ほとんどが「ヒザの裏の関節」にできます。筋肉がない部分なので、筋肉の収縮によって血液がしぼり出される機能がよわいからです。
日常生活でもヒザの裏につかれを感じたときは、「ヒザうら伸ばし」や「くっしん運動」でじょうずに血液の流れをつくってあげてください(^^)。
またおやゆびでヒザうらの疲れを感じる部分を押してあげることも効果的です。
健康なときには問題ありませんが、気づかないうちに「甲状腺ホルモン異常」などの問題をかかえていると、あしの血栓はできやすくなるといわれていますから注意してください。。
実際わたしも甲状腺ホルモンの病気をしましたが、3年ほど病気とは気づかずに、ただ「なんか調子が悪いなぁ」とやりすごして日々をすごしていました。
その頃はアタマのはたらきもにぶっていてこまかいミスを沢山しました。
いまは毎日とても「脳が健康」で、ひらめきも多くわくし、気分も爽快です!
なのでいまから考えるとその3年間がとても「もったいない」と感じます。
「からだの健康」「脳の健康」は日々幸福感を感じながら生きていくために、とても重要です。
ときには仕事を少し犠牲にしてでも、カラダのメンテナンスはしっかりとやりましょう。
皆さんの参考になれば幸いです。
今日もご覧いただきありがとうございます。
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