アロママッサージのアロマオイル2 (2020.2.12)
個別ベースオイルの解説(1)「ホホバオイル」(キャリアオイル)
「ホホバ」はスペイン語です。「jojoba」と書きます。高さは低いですが「木」です。
実際のオイルは充分熟した実の「種」をしぼって取り出します。
もともとはメキシコからアメリカの西側のあたりに自生していた植物です。高さは大体2mくらいといいますから、日本でいえば「椿」ほどの高さでしょうか。
||「葉」
実際、葉の形も実も「椿」にとてもよく似ています。もし葉っぱだけを目の前に並べられたら、椿なのかホホバなのか、私も見分けがつかないかもしれません。それくらい似ています。
具体的には表面がプラスチック質で固く、テカテカしています。
||「花」
ただ花は全然違います。ホホバの花はとても小さく薄い黄色をしています。椿の花弁の部分だけを直接枝にくっつけたような花という言い方もできるかもしれません。
||「実」
実の見た目は「オリーブ」に非常に似ています。ながっぽそい楕円形をした熟すまえのあおい実は、「オリーブ」と「どこが違うんだろう」というくらいです。
||「オイルのなまえ」
「ゴールデンホホバオイル」という表示のオイルもあります。これはじつは「未精製のオイル」のことです。
ベースオイル全般に「ゴールデン」というコトバが使われることがありますが、これは特別なものという「意味ではありません」し、そういう種類・品種の木(草・実)があるというわけでもありません。
||「オイルの色」
精製済みのほうが色がうすく、より澄んだ見た目になります。未精製のほうがより濃い色で確かに金色に近い見た目になります。
でも製品ランク的には「未精製(ゴールデン)のほうが下」になります。
||「値段の違い」
ふつう未精製のもののほうが製造に手間がかからないぶん安いです。また安いからわるいというわけでもありません。好みで決めていっこうに差し支えありません。
||「使用感」
ホホバはワックスとしても使われるし、ロウソクに加工されることもあるほど固まりやすいタチのアブラです。その反射的効果でいつまでもべとべとしないという性格のオイルです。
それなのでオイルマッサージではとても都合がいい性質を持っているといえます。
||「未精製と精製済みの使用感」
使用感はほとんど変わりませんが、「精製済み」のほうが「品質の安定感」があるように感じます。
未精製のほうが「原始的」というか「素朴」というか、むかしから生活に溶け込んで使われていた「原型」に近い商品です。
||「私の使用製品」
わたしが現在使っているのは、20年前にオーストラリアに移住した日本人がはじめた「ティーツリーファームズ」という会社の製品です。全くべとつかず、肌のなじみ・吸収が非常に良いので、メインとして使用しています。
「生活の木」も使いましたが、べとつきの残り感があり、あちこちベトベトしてしまうので今は使っていません。
2020.2.12