健康コラム45 新型コロナ 新しく分かったことまとめ (2020.6.23)


45 「新型コロナ 新しく分かったことまとめ」 (2020.6.23)

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前回に続き、今回も新型コロナの新しく分かったことを記事にします。
目次
1、「肺」だけでなく全身の血管が炎症。「重症患者には「抗炎症薬」が有効」とオックスフォード大学が発表。
2、心不全と新型コロナの関係
3、怖がるべきはウイルスではなく、気付いていない「既往症」
1、「肺」だけでなく全身の血管が炎症。「重症患者には「抗炎症薬」が有効」とオックスフォード大学が発表。
前回、44「新型コロナ重症化の具体的既往症」という記事の中で、「新型コロナに感染すると、肺だけでなく、全身の血管に炎症が起きる」という事が分かったことを書きました。

その後、それを裏付けるように、「イギリスオックスフォード大学の臨床研究で、「抗炎症薬」が重症化した新型コロナ患者に大変有効だと確認された」と発表されました(2020.6.17、TV東京WBS)。

そのクスリは気管支喘息にも投与される「デキサメタゾン」という普及薬で、死亡率を35%下げたとも言われています。

また国際医療福祉大学教授真鍋晋氏によれば、「手術のために全身麻酔をすると、新型コロナ感染者はほぼすべて肺炎を起こす。またその他の症状も併発して合併症状となることがあり、全身麻酔で非常に重篤化する」との報告が中国からなされている、とのことでした。

こう見てくると新型コロナの特徴が大夫つかめてきたように感じます。

新型コロナウイルスは肺をはじめ、血管に炎症をおこさせるため、血管の先にある各臓器にも機能低下や病的症状を発生させ、悪化させてしまう病気だという事です。

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2、心不全と新型コロナの関係

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先日のEテレチョイスでは「東京慈恵会医科大学教授志賀剛氏」が心臓病と新型コロナについて解説していました。
以下要点を箇条書きにします。

■心臓病の人が「新型コロナにかりやすい」というデータはない。心臓病だからといってかかりやすいわけではないとのこと。

■ただ発症すると重篤化する。

■心不全の症状とコロナの症状は共通のものが多いが、決定的な違いは「発熱」。心臓病では「発熱はしない」。

■認識せず治療もしていない人を含めると、「心不全患者」は全国で「120万人」程度いると推定されている。

※「心不全」とは「心臓機能低下症状全般」をさしていうものであって、個別の病名ではありません。具体的な病名例は「心筋梗塞」「心臓弁膜症」「心臓肥大」「心房細動」「うっ血性心不全」など。そのほかにも多くの個別病名があります。

■心不全の自覚症状は「息が切れる」、「呼吸が苦しい」、「咳がつづく」、「疲れやすい」、「胸が苦しい」といった具合に肺炎の症状ととてもにている。

ただ心不全で「発熱」はない。発熱があればコロナを疑うべき。

■新型コロナによって血管に炎症が起き、それによって血管が傷つくと、そこに血小板が集まって「血栓」を作ります。もし「血栓のかけら」が血流にのって心臓の血管をつまらせれば「心筋梗塞」、脳をつまらせれば「脳梗塞」になります。

■心臓病に使われる「β遮断薬」、「血液凝固防止薬」、「利尿剤」がコロナに感染しやすくなるというとはないとのこと。

志賀先生は放送では「免疫抑制剤」について言葉を「にごして」いましたが、移植などを受けて免疫抑制剤を投与・服用している場合は、明らかに感染症への抵抗力が落ちているはずです。

免疫抑制剤投与は特別な治療ですから、患者さんは当然ドクターから直接注意事項として説明されているはずですが、要注意ですよね。

■「肺炎」が起きると十分な酸素を供給できず、血液中の酸素が不足し、心臓がより多くの血液を送り出そうとして心臓にとても大きなに負担がかかる。

心臓機能はやがて低下し、身体中のあちこちで血液が滞る(うっ血する)。

これも既往症を重症化させる要因ですね。オンエアされた注目すべき事項は以上です。

3、怖がるべきはウイルスではなく、気付いていない「既往症」

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注目したいのは「認識せず・治療も受けていない人」を「含め」、推定で「120万人」もの心不全患者がいると考えられている点です。

気になることがある人は、「やれ忙しい」「医者は嫌い」などと大人げないことを言わず、しっかり病院でみてもらうことが必須です。

ただ、今は病院に行かなくても自宅でカンタンに健康診断ができる便利な検査キットも売られていますから、こちらもおススメです。「おうちでドッグ」公式サイト

実は、僕の親友も自覚症状から目をそむけ続けて、とうとう実家の兄上に半ば強制的に郷里に引き戻され、1か月ほど入院しました。

よくありがちなのが、「しばらく放っておいたら自然に治ったから行かなかった」ということです。でも大抵の場合病気はその間に悪化しています。

こういう新型感染症が流行しているときは迷わず受診すべきです。

実は私の同僚でも47才のとき脳梗塞を経験した人がいるのですが、朝起きたら右半身がしびれて腕が上がらず、手も効かなかったのに、救急車を呼ばず仕事に行ったそうです。

奇跡的に症状はおさまったそうですが、翌日知り合いのクリニックに電話で相談したら、やはり脳梗塞で、クスリの服用でのり切れたそうです。

ちなみに会話していても特に後遺症はありません。

でもこれは明らかに超特別なケースで、通常はすぐ救急車を呼ぶ必要があるケースです。

こんなふうに自分の健康に「不誠実」に暮らしているあいだに新型コロナに感染すれば、明らかに手遅れになるでしょう。

入院を経験したことがある人なら、健康を害することがいかに大きな不幸感となり、日々の幸福感を失わせるものであるかお分かりになるはずです。

「健康」は、お金ですぐに買うことができない、とても「貴い」幸福感なのです。

でも、お金でその「種」を買うことは、カンタンにできます。

今どきは「オンライン診療」で手軽に相談もできるし、クスリだって処方してもらって、宅配便で自宅に送ってもらえる時代です。

また手軽に自宅に居ながらにして、「人間ドック並み」の検査が可能な「検査キット」もあります。

新型コロナウイルスによる「重症化」」を防ぐためには、知らず知らずのあいだに「自分が病気になっていないか」を、しっかりと確認しておく必要があります。

特に「糖尿病」、「動脈硬化」、「腎疾患」、「肝臓疾患」などは、なかなか自覚症状が出にくかったり、「歳のせいかなぁ・・・」などと、ついつい「放置しがち」です。これがいけないのです。

とはいえ、忙しい毎日の中で多少の具合の悪さのためだけに、わざわざ「健康診断」や「人間ドッグ」を受けるというのも、これまた大変です。

「カンタン」「便利」な「検査キット」を上手に利用して、「いつのまにか病気」をしっかり調べておきましょう。「おうちでドッグ」公式サイト

お互い、ただやみくもに感染を怖がるのではなく、今の自分をしっかりといたわって、キチンと治すべきものをあらかじめ治しておきましょう。

今日もご覧いただきありがとうございます。

(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)


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