48 腸内フローラにも美肌にも効果抜群、「どぶろく」の科学的パワー (2020.8.4)
目次
1、「腸内フローラ」にも「美肌にも効果抜群」。「どぶろく」ってどんなお酒?
2、科学的健康効果
3、お酒が飲めない人におススメの「どぶろく料理」
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2、科学的健康効果
3、お酒が飲めない人におススメの「どぶろく料理」
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1、「腸内フローラ」にも「美肌にも効果抜群」。「どぶろく」ってどんなお酒?
「どぶろく」はまず名前がおしゃれなネーミングとはいえませんよね・・。どんな味がするのかもさっぱりわかりません。なので「飲んでみようかなぁ」という気になかなかなりません。名前のイメージでいえば、時代劇で山賊が酒盛りしているときの「定番」くらいの印象しかないですよね。
でも実際の味は、名前とは似ても似つかぬ「華やか」な味で、カンタンにいうと「カクテル」っぽい味です。
「どぶろくは飲んだことないけど、マッコリなら飲んだことがある」という人は割と多いと思うのですが、まさにどぶろくはマッコリと兄弟姉妹のような味です。
どぶろくは製造過程で発酵させているので、乳酸菌飲料のようなすっぱさが少しだけありますが、けっこう甘いお酒で、「カルピスのアルコール入りカクテル」という言い方も、当たらずも遠からずといえます。
口当たりがとてもいいので、女性はついつい飲み過ぎてしまわないよう、用心しないといけないたぐいのリカーです。
なので、名前を教えられないまま出されたら、「こんなおいしいカクテルがあったなんて知らなかったー♡」と思わず叫んでしまうようなおいしいお酒です。
実際、そのおいしさを知ってる人は案外多く、三軒茶屋のある地ビールバーでは殆どの女性客が、「どぶろくと地ビールのカクテル」を注文するそう(三軒茶屋醸造所「WAKAZE」)。
辛口の酒飲みの方には少し甘すぎるかもしれませんから、炭酸やジン・ウォッカなどと割って、冷たい氷で飲むと、夏には最高の「夕涼みリカー」になます。
フルーツとの相性もいいので、バレンシアオレンジやレモンをそえたり、「食用花」なんかも浮かべると、素人が作っても料金をとれそうなしゃれたカクテルになります。
では、そろそろ本題に入りましょう。
2、科学的健康効果
1)乳酸菌・麹菌で「腸内フローラ」をととのえ、「免疫力」を上げる。「どぶろく」は発酵食品です。どんなふうに作るかというと、その工程は「日本酒」を作る工程とまったく一緒で、最後の仕上げが一工程違うだけです。
日本酒は瓶詰めする前に「酒粕」をこしとりますが、どぶろくはこしとらず、酒粕も一緒に瓶詰めします。この違いだけです。
そのためどぶろくには麹自体も多く残っていますし、日本酒のように加熱して発酵をとめる作業(「火入れ」)もしないので、日本酒より多くの有益菌が残ったままなのです。
そのため、日本酒より腸に役立つ菌が沢山残っているのです。
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2)「レジスタントプロテイン」が脂肪の吸収を防ぐ
どぶろくには最近話題の「レジスタントプロテイン」が豊富に含まれています(金沢工業大学尾関教授)。
レジスタントプロテインは酒粕部分に含まれているため、それをこしとって清酒にした日本酒には含まれません。
レジスタントプロテインというタンパク質は、脂質に取り付いてつつみ込む効果があるため、脂質が体内に吸収されにくい性質にかえてしまうのです。
ですから、余分な内臓脂肪やぜい肉を増やさないようにできるのです。ダイエットの強い味方ですね。
なお、レジスタントプロテインは「酒粕」に含まれていますから、酒粕を使った甘酒(麹を醸造してつくる甘酒もある)や、「わさび漬け」でも摂ることができます。
3)「αーEG」がお肌に潤いをあたえる
皮膚の下には「線維芽(せんいが)細胞」という組織があり、この組織が皮膚コラーゲンを作り、お肌にハリと艶を与えます。
どぶろくや日本酒に含まれる「αーEG」は「線維芽細胞」に働きかけ、線維芽細胞を元気にし増やす性質があるのです。
尾関教授の研究で、「αーEG」がコラーゲンを増やすことが明らかにされています。
なお「αーEG」は線維芽細胞の組織に蓄積されるため、毎日摂る必要はなく、4週間程度は効果が持続するとされています。
素晴らしい健康効果です!
4)そのほかにも「美肌」に効く成分が沢山
実は「レジスタントプロテイン」や「αーEG」以外にも沢山の「美肌」成分がどぶろくには含まれています。清酒にも入っているものもあります。
①「α-GG」(アルファ‐グルコシル‐グリセリン)という成分も、ヒアルロン酸とコラーゲンの生成を促し、肌にハリを与えます。(清酒にも)
②「アルブチン」
シミが作られるのを防ぎ、さらにできてしまったシミを薄くする。
③「遊離(ゆうり)リノール酸」
美白効果の高い成分。(清酒にも)
④「NMF」というアミノ酸
高い保湿効果。(清酒にも)
⑤「フェルラ酸」
抗酸化作用があり、細胞を活性化。アンチエイジング効果。(清酒にも)
⑥「フルーツ酸(AHA)」
皮膚の再生を促進する(清酒にも)
こんなにも沢山の健康有益成分が入っている日本酒一家は、世界に誇れる素晴らしい日本文化のひとつですね!
アニメ文化やニンテンドー「集まれどうぶつの森」の世界的ヒットなど、謙虚(けんきょ)が美徳の日本人ですが、もっと自信を持つべきですね。
3、お酒が飲めない人には「どぶろく料理」
1)「豚汁」、「けんちん汁」お酒が飲めない人やお子様には、「豚汁」や「けんちん汁」がおススメです。
実は、レジスタントプロテインもαーEGも「加熱しても性質は変わらない」ことが分かっています(東洋大学露久保美夏助教)。
ですので、ある程度沸かしてアルコールを飛ばして料理に使うことができるのです。
ただ乳酸菌などの菌類は激しく沸騰させてしまうと死んでしまいますから、最低限の加熱ですませるほうが有益栄養素を損なわずに摂取することができます。
お味噌汁を作るとき、みそを入れたあと沸騰(ふっとう)させないのも「乳酸菌を殺さない」ことが理由のひとつです。
料理研究家の立場からはせっかくの「香りがとんでしまう」という理由もあるそうです。
2)「カレー」や「シチュー」の隠し味
どぶろくは「塩こうじ」と同じく自然の甘みがあります。発酵の過程ででんぷんが糖に変わりますからね。
料理に砂糖やシロップを使うと、えてして人工的なよそよそしい味に仕上がってしまうことがありますが、
どぶろくを使うとそういう「こなれていない感じ」の仕上がりを防ぐことができます。
また、塩こうじは塩分がありますから料理の仕上がりに大きな影響を作ってしまいますが、
どぶろくには塩分はありません。塩こうじが合いそうな料理には、大抵どぶろくも合うので、色々なバリエーションで食べる人をうならせる料理に仕上げるとこができると思いますよ。
こんなに素晴らしい健康効果をもたらしてくれる「どぶろく」。
この暑い時期をどぶろくを上手に取り入れて、元気に乗り切りましょう。
どぶろくはこれからますますメジャーリカーになりそうです。
今日もご覧いただきありがとうございます。
(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)
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