健康コラム/21 「試験直前、胃のキリキリの解消法」 (2020.1.3)
きょうは胃がキリキリ痛むのをカンタンに解消する方法を書いてみます。
胃がキリキリ痛むのは緊張で交感神経が興奮してしまい、末梢神経が胃腸への血流をしめ付けて制限してしまっているためです。
緊張するとストレスホルモンの「コルチゾール」という体内ホルモンがでます。
これは満員電車でのストレスや高速道路の渋滞ストレスでもでるものです。
おなじストレスホルモンである「アドレナリン」は「火事場のばか力」というような、緊急事態の真っさいちゅうにでるもので、「コルチゾール」はいわば「アイドリング状態をつくる」ためにでるものです。
この状態はいってみればカラダが戦闘モードになっている状態です。
このような状態ではカラダは戦うために脳と筋肉に酸素とエネルギーをおくりこむことを優先します。
胃の消化や免疫力のために血液を使わせる余裕なんてありませんから、末梢神経が胃をしめつけて血流を制限するのです。
血流が制限される結果、胃がキリキリと痛くなってきます。自然なことなのです。
また血流がへるためお腹が冷たくなってくることもあります。その場合「下痢」の症状が出てくることもあります。
ですのでキリキリを解消するためには交感神経の興奮を解いてあげればいいのです。
では具体的にはどうすればその興奮がとけるでしょう。
① 「スマイルスマイル」と心でつぶやき、口角を上げて笑顔を作るようにする。
口の両脇をあげて笑顔をつくるようにすると、カンタンにミゾオチのあたりがすーっと楽になって血が流れこみ、あたたかくなってきます。
しばらくするとキリキリは感じなくなりますよ。
人とは不思議なもので、ニコニコすると自分自身の緊張もとけ、自分自身も楽になるものです。ニコニコすることで安心ホルモンである「セロトニン」もでてきますから頭の回転も良くなるはずです。
アドレナリンはおもに戦闘に必要な脳の「運動野」のはたらきを高め、セロトニンはたとえば「言語野」とか記憶・計算などの機能をつかさどる脳のはたらきを高めると思われます。
②口角をあげながら「ほっこりできるもの・こと・音楽」などをイメージする。
僕の場合は満面の笑顔の可愛い赤ちゃんの笑顔を思い出したりします。オムツCMのムーニーマンに出てくるような、愛くるしい笑顔の赤ちゃんを想像したりします。
それから頭の中で気分が落ちつくBGMを聴くことも効果的です。僕の場合はちい散歩のテーマ曲「ほのか」を聴きます。
おもしろい人を思い出したりもします。僕の場合には芸人の「みやぞん」です。心のなかで「みやぞーん!」とつぶやいたりもします。
それから笑顔が素敵な人も思い出します。わたしの場合は「日本人のおなまえ」にでているときの宮崎美子さんです。よーく見ているとあの方はホントいろんな表情をするので顔を見ているだけでコンテンツとして成立します。
みなさんもお気に入りの笑顔がいい人を思い出してみて下さい。
「大事な試験の直前にそんなのんびりしたことなんてできないよ!」といわないでください。だから緊張するのです。自分で自分にいらぬプレッシャーをかけたって何の得もありません。
どうあがこうが、もうジタバタしても始まらないのです。ちゃんと腹をくくるしかないのです!
その割りきりの心がまえが大事です。その場でできることといえばリラックスして実力をきちんと出し切ることしかないのです。
「笑顔」をつくるようにするとホントにリラックスしてきます。同時に肩や首も回して血液の通りも良くしてあげましょうね!
(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)
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