健康コラム/19 「最新診療科目。今求められている最新の診療科目とは?」 (2019.12.31)
ここ数年のあいだに「DNA」や「免疫細胞」について今まで分からなかったことがどんどん分かってきて、原因が分からなかった難病も治療できるようになりました。
そればかりか研究者のレベルでは病気にかかるまえに「治療を終わらせておく」こともできるすばらしい時代になりました。
そこで私は早く身近に「DNA(遺伝子検査)専門外来」「腸内フローラ専門外来」「体内ホルモン専門外来」が出来てほしいと思っています。
(1)「腸内フローラ専門外来」
この何十年間のあいだに食生活がきょくたんに欧米化して私たちの腸内細菌の悪化がすすみ、それによって免疫の働きが落ちたことによってさまざまな免疫機能がらみの病気がふえてしまいました。
アレルギー、花粉症、多発性硬化症、甲状腺異常、パーキンソン病など、腸内フローラが良い状態で免疫能力が正常ならかからない病気です。リュウマチもおなじです。
「多発性硬化症(たはつせいこうかしょう)」とは、自分の免疫細胞がぼう走して脳細胞を攻撃してしまい、手足が動かしにくくなったり話すことができなくなったりするおそろしい病気です。
これらの病気のいちばん安全でカンタンな治療法は、健康な腸内細菌をいただいて調整したうえで腸内に注入して(「移植」)あげることだと思います。アメリカではすでに何年かまえから行われています。
日本では臨床研究がすすめられていて、もうしばらくで実用化の段階になるでしょう。早く認可されて広がってほしいものです。
最近は自宅で簡単に腸内フローラの検査をできる検査キットが売られていて便利にはなりましたが、その検査結果によって具体的にどう生活すればいいのかどういう食材をとればいいのかというような具体的にカスタマイズされたアドバイスが報告書にかかれていないことが多いようです。
単に「あなたは〇〇型です」というような簡単なひとことしか書かれていないことも多いようです。
やはり結果に基づいて具体的な内容を指導するドクターや管理栄養士も参加するクリニックが必要不可欠です。
検査キットの結果報告にかかれている食生活のアドバイスや運動習慣の必要レベルなどの助言の内容は、製品によってあまりにもレベルがちがいますから、買うまえに、あとで後悔しない充分なチェックが絶対に必要です。
なかには単なるフォーマットとしてプリントしてあるものを全員に送っておわり、という製品もあるようです。
ちなみに個人のかたがつくった「AIでAmazonのさくら・やらせレビューをみぬく」というツールが公開されていて、会員登録なしに無料でだれでも利用できるサイトがあります。
Amazonの製品ページURLをコピーして貼り付けるだけで完了です。
「サクラチェッカー」(Amazonのみ対応。2019.12.31現在)
https://sakura-checker.jp/
腸内フローラは自己免疫疾患だけでなくダイエットや風邪などの感染症にも大きく影響しているわけですから、専門クリニックがなくてはならない存在です。
さだかな記憶ではありませんが高知県かどこかですでにそのようなクリニックができたことをTVで最近みました。早く全国に広がってほしいですね。
(2)「DNA外来・遺伝子専門外来」
それから自分の「DNAスイッチ」がONなのかOFFなのかも簡単に調べてもらえると未来が明るいし安心です。
例えばガン細胞の成長を妨害するスイッチは?骨の成長を促進するスイッチは?アルコールの分解を促進するスイッチは?などできるだけ早い時期からわかっていれば自分がどの病気に注意して集中的に定期検診をすべきなのかの目安になります。
それによって発病も治療もおさえることができれば、医療費の公的負担がげき的にへり若者世代の生活ももっと向上するでしょう。
わたしは若者(「はらい損世代」)が将来にもっと夢をもてるようになれば、個人消費ものびて今よりずっと景気もよくなるとおもいます。
なによりみんなしあわせでもっと笑顔が世の中にふえますよね。
(3)「体内ホルモン専門外来」
体内ホルモンバランスを手軽に確認することもとても大事です。
たとえば元気ホルモン前向きホルモンの「テストステロン」や安心ホルモン「セロトニン」が大きく不足すればうつ病になりやすくなり、女性ホルモンの「エストロゲン」が異常に多すぎれば、ただでさえ危険な自然にできるガン細胞を乳房内で異常に細胞分裂させて、乳がんの危険性がさらに高まってしまいます。
ホルモンバランスにかんしては今でも通常の内科や婦人科で検査できるわけですが、お医者さんというのはすでに発病してしまった人しか診ないわけです。わたしたちも具合がわるくならなければ行きません。
でも乳ガンや多発性硬化症をはじめ、おおくの病気は発病してしまってからではもうおそいと思います。
研究がすすんだ今の時代では発病するのをまっていなくてもDNAスイッチの状態や腸内に必要な細菌が存在するかどうかの状態をみれば、将来の病気を予想できるし、未然にさけることができる時代がすでに来ているのです。
(4)「最新情報を勉強しないお医者さんには注意して!」
一部のお医者さんは最新の研究や医療の最新情報をまったく知識に取り入れていない、あるいは知らない先生もいます。こういう先生にみてもらっている患者さんは悲惨です。
先日TVを視ていておどろいたことがあります。
70代の女性医師があきらかに「多発性硬化症」と思われる患者さんたちに、それと知らず「慢性疲労症候群」なんていうかってな呼びかたをして、治療法をみいだせずに、ただ一時しのぎのために「院内に作った乾式サウナに数十分入れさせるだけ」の治療しかしていなかったのです。
おそろしいかぎりです・・・。
番組の最後の方でようやくある患者のコトバからヒントをえて、どうも脳の一部に不具合が生じているようだ、と気づきようやく研究仲間を集めだした・・・、というところで番組は終わりました・・。
おそすぎますよね・・・。シロウトでもちょっと勉強していれば「多発性硬化症だ」と即座に分かる病気です。
もうすでに固まった研究がなされていて、免疫細胞の一種である「制御性T細胞のTレグ」がうまく働いていなくて免疫細胞が暴走して脳細胞を攻撃しているということが判明しているのです。
そしてTレグは食物繊維の多い食材をとれば腸内細菌クリストリジウム菌が免疫細胞を刺激してTレグが生まれ、そして増えることも95年に大阪大学の教授が発見しているのです。
以前に書いた「健康コラム/9 「わかりやすい!制御性免疫細胞『Tレグ』とは?」(2019.8.20)」のページ参照。
https://rakurasu.org/category1/entry32.html
なお多発性硬化症自体は戦後の食糧難の時代にも多々見られたようですから、病気自体は以前からあった病気です・・・。
ちなみにその女性医師は東大医学部卒業でアメリカ留学の経験もあるお医者さんだそうです。
なんとも笑うに笑えないおそろしい話しです・・・。
実は昔は腸内細菌の研究をすると作業の最中にふんべんが顔に飛び散ったりすることがあるため、エリートは決して研究しなかったそうです。見下していたのですね・・・。
「東大医学部で・・アメリカ留学もして・・」というエリートさんには、そのツケが今になって出てしまったのでしょうか・・・。
いずれにしてもお医者さんたちには製薬会社との営利目的結着をあらため、もっと頑張ってもらいたいです。
でも「医者の不養生」という言葉もあるくらいですから、マジメなお医者さんはご自身もおカラダをいたわってムリしすぎないようにと、かげながらお祈りいたします。
こんなふうに、いいお医者さんを探すのはとてもむつかしいのですが、このサイトでも機会をみて紹介していきたいと思っています。
なお以下の病院については、私自身が「Google Maps」にくわしいレビューと評価を書いてあります。(「Google Plase ID」を調べるのが少々ややこしいのでコピペで検索してみてください。)
「松井病院 大田区」
「池上総合病院 大田区」
「川崎中央クリニック 川崎市幸区」
今日もご覧いただきありがとうございます。