20 「宿便とは?宿便の誤った理解と誇大広告」 (2020.1.2)


健康コラム/20 「宿便とは?宿便の誤った理解と誇大広告」 (2020.1.2)

ホテルによべる アロママッサージラクラス「宿便とは?」


宿便はちょくちょく話題になるキーワードですよね。以前にも便秘と体重増加・ダイエットとの関係でよく聞きました。

ダイエット分野では今の話題は腸内細菌・腸内フローラや短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)が合言葉のようになっているので宿便は後ろのほうに追いやられた感じです。

でも最近YouTubeのCMでとんでもないデマともいえるCMを目にしたので、あらためて調べ直してみました。

そのうえで、一部のYouTubeCMやGoogleサーチで提示される一部のクリニックではとんでもない間違い情報を流しているとの危うさを感じたので、あらためて調べた結果と「腸内洗浄」について記事にしてみます。

CMの情報で誤っていると考えられるのは「知らぬまに縮便が腸壁にはりついてその総重量は5Kgになることもある!」というくだりです。

そんなことはありえません。あきらかにダイエット商品を売りつけたいがためのオーバートークです。

「便の一部だけが腸壁にへばりく」というのはあやまっていますし、便秘の宿便全体が相当重量になることはあっても、へばりついた部分だけが5Kgにもなるというのは普通の人ではありえません。

Wikipediaの解説でもコトバンクの解説でも「縮便とは便秘で固く圧縮された便のこと」という解説しかありません。また腸内洗浄しなければならないという記述もありません。

さらに、便の一部が腸壁にへばりついて大変な重量になることがある、などということは一切かかれていません。

一部のクリニックでは腸壁の洗浄のために腸内洗浄、浣腸、をしつように薦めているところがありますが、腸壁に縮便がはりつくというようなことはないので安易に受けてはなりません。

ひどい便秘でもないのに腸内洗浄してしまうと腸内の善玉菌まで大量に失ってしまい胃腸の調子をくずしてしまうだけではなく、今まで順調だった免疫の働きまで落としてしまうことになりかねないので、ダイエットになりそうだからというような軽い気持ちでやらないようによく考えてから決めるようにしましょう。

実際わたしは昨年夏にひどい下痢になってしまい、腸内フローラのバランスがくずれて1か月以上お腹の調子をくずしてしまいました。

医師に処方された血液をさらさらにする薬の妨げになるからと、管理栄養士にひかえるようにいわれていた納豆を食べてなんとか調子を取り戻すことができたのですが、1か月以上毎日下痢に悩まされるというのはかなり辛いものです。

夏だからよかったものの今の時期のインフルエンザ流行シーズンだったらちょっとこわいものがあります。

ちなみに「便秘」も免疫細胞の働きを落としてしまいますので、食物繊維を豊富にとるとともに、納豆菌や乳酸菌・酪酸菌などの善玉菌類もとり、体を動かしたり腹筋を動かすようにしましょう。

わざわざ「腹筋運動」をしなくても、すわったままでもおなかに力を入れて筋肉を動かすことを何度も繰り返せばけっこう効果がありますよ。

そんなわけで

「知らぬまに縮便が腸壁に貼りついてその総重量は5Kgになることもある」

とか

「腸内洗浄しないとへばりついた便は落とせない」

というのは明確な根拠のない危うくあやまった情報です。

安易に腸内フローラをダメにしてしまうようなことがないよう注意しましょう。

今日もご覧いただきありがとうございます。


page top