健康コラム/15 「足のむくみと危険な病気その1」 (2019.10.9)
「足のむくみ」で気をつけなければならない病気はいくつかありますが、今日はその1つ目について書いてみます。
まずは「しんぶじょうみゃくけっせんしょう(深部静脈血栓症)」という病気です。
長いあいだ「じゅうたいのクルマの中」にいたときや「長距離バスですわりっぱなし」だったときなどはあしの筋肉の「ポンプ機能」がはたらかなくなります。
すると血液のめぐりがわくなりますが、心臓からは相変わらず血液が送り出されるためあしの静脈は血液をだんだんためこめなくなってきます。
するとどうなるかというと血液から「かんしつ液」という、いわゆる「体液(たいえき)」が「ぶんり」して血管からしみだし、筋肉細胞をうめている「かんしつ(間質)」という部分にたまっていくのです。
これが「あしがむくんだ状態」なのです。
この状態になると静脈の中でとどこおっている血液は不自然に「こい状態」となり血がかたまりやすくなってしまいます。
「血のかたまり・けっせん(血栓)」は大きいものだと直径5 mm ほどになることもあるそうです。
この血のかたまりはつぎに血がいきよいよく流れはじめたときに「肺に到達」し「肺のほそい血管」をふさいで呼吸困難を起こしてしまうことがあります。
とうぜんこきゅうがくるしくなり、ときにはいのちにかかわることもあります。
これがいわゆる「エコノミークラス症候群」です。
数年前にはオーストラリアの高校生がずっとすわりっぱなしで4時間ほどオンラインゲームに熱中してしまい、このびょうきで命を落としてしまったことがあるそうです。
これからのこうらくシーズンでは誰にでも起こりうる症状です。
あしにつかれを感じたりひざのうらにいわかんを感じたら自分のおやゆびで押してあげましょう。
「血せん」はそのほとんどが「ひざのうら」にできるので、ひざうらを中心におしてあげるだけでOKです!
また「ひざうらのばし」や「くっしんうんどう」をタイミングをうまくつかんでサクッとやりましょう。「かかと上げ下げ運動」もおススメです。
こっそり「ビンボーゆすり」することいもいいんですよ!
ちょっときこえがよくないので「むくみかいしょうビート運動」とか「ビートシェイク運動」なんてなまえがメジャーになるといいですよね!
さいきんは電池式でもちはこびもしやすく、デザインもセンスのよいクールな「コンパクトそうちゃく式エアーマッサージャー」もありますから、気軽にかしこく利用したいですね!
今日もご覧いただきありがとうございます。
(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)
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