健康コラム/5 「私が経験した「うっ血性心不全」とは?」 (2019.6.4)
私は昨年の初夏(20169.6月)「 うっ血性心不全」という病気を体験しました。
心不全と聞くと重大な病気に感じるかもしれませんが「うっ血性」の心不全は、さほど重大な病気ではなく誰にでも起こりうる病気です。もしかすると二日ほど仕事を休んで安静にしていれば自然治癒したかもしれません。
私は毎年夏になると500ccペットボトルにほうじ茶を小分けして仕事に持って行くのですがその際に少し塩を入れることにしていました。その日たまたま塩がどさっと入ってしまったのですが面倒だったのでそのまま持って行きました。
その翌日ぐらいから胸が非常に苦しく歩くのも非常にゆっくりになってしまいました。私は以前自然気胸をしたことがあるので似たような症状で「再発したかな・・・」と一瞬思いました。一晩寝れば治るかと思ったのですがやはりその次の日も症状は治りませんでした。
仕方なく病院に行くことにしました。レントゲンを撮ると肺の下のほうに水が溜まっているのが映っていました。塩分を取りすぎたため腎臓が塩分濃度をうすめるために、水分をたくさん体に蓄えて血液量が異常に増えてしまっていたのです。あまりにも血液量が増えてしまったため心臓が静脈から戻ってきた血液を処理することができなくなり、肺の方まで血液の渋滞がつながってしまっていたのです。
足の方から戻ってきた血液はまず肺で酸素と二酸化炭素を交換した後に心臓に戻ります。 ちゃんと心臓が新たに血液を送り出せていればそんなことにはならないのですが、心臓の方が悲鳴を上げてしまったのです。
私は病院で診察してもらいましたから「うっ血性心不全」という病名がつきましたが、これは多くの人にも起こりうる病気です。例えばふくらはぎや足がすごくむくんで体がだるいというような時、普通は一晩寝れば症状はおさまりますから病院には行きません。病院に行かないから病名がつくことはありませんが、そういった症状の場合もやはり軽度のうっ血性心不全です。
一週間入院することになりましたが主な治療は利尿剤でどんどんおしっこを排泄し、血液の体積をまず減らすことを目的とした治療になります。うっ血性心不全は心臓の筋肉(心筋)や冠動脈に問題があって起こる心不全とは違い、手術というような話しは基本的にはありません。
一般的に血圧のためにはできるだけ塩分を摂らないようにと言われるのは、体内の塩分濃度を調整するために余計な水分をどんどん体が溜め込んでしまって心臓に負担がかかりすぎるからという理由です。
私は甲状腺ホルモン亢進症の影響で足がよくつっていたのですが、はじめは病気とは知らず「夏場はナトリウムが汗と一緒に流れ出てしまうので足がつる」と思い込んでいて、それで塩分を取りすぎてしまう癖(くせ)がついていたのでした。
心臓が年齢と共に弱っている場合や体に疲労が溜まっている場合には、うっ血性心不全を引き起こす原因となりうるのは塩分だけではなく夏場のビールの飲み過ぎとか単に水分の摂り過ぎというだけでも症状が出てしまう可能性があります。
でも私は健康番組を見ていて「あれをするな、これもするな、それもダメ」とただ連発するだけの医者の気がしれません!何のために人生を生きてるのかわからなくなります。私は幸せのために人生を生きています。ただ長生きすればいいとは全く思っていません!
お酒から広がる豊かなつながりもあるし、その先に豊かな人生もあったりします。ただただ長生きできるようにという視点からしか物事を言うことができないそういう専門家はやはり専門おばかと言わざるを得ませんよね。
まぁそうは言うものの、夏場の補給の仕方として塩分もアルコールも水分も必要以上にとりすぎないように自分を律することもやはり大切ですね・・・。自分の思うようにいかないのも、それも人生です!
最後までお読みいただきありがとうございました(^_-)-☆。
(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)