健康コラム/3 「私が経験した甲状腺ホルモン亢進(こうしん)症とは?」(2019.5.27)
今日は前回投稿した「甲状腺ホルモン亢進(こうしん)症」の私の場合の具体的内容を書いてみます。
前回も書いたようにこの病気は特に深刻な病気というわけではありません。普通は「生活の質が落ちるだけのタイプ」なので、よほど長期間放置して人為的(じんいてき)に重篤(じゅうとく)な状態にまで悪化させない限り手術などという言葉とは無縁な病気です。
具体的な症状ですが、わたしが一番キツかったのは寝てる間に何度も足がつって激痛で目が覚めてしまうことです。一晩に4・5回はあったと思います。こむら返りがおさまってすぐ寝ようとして横になってもまたすぐに足がつってしまいます(^^;)
一度起き上がってひざうら伸ばしをしたり足踏みしたり、脚(あし)をもんだりして足の方に血液が十分流れ込むようにしてからでないと寝ることができません。一度こむら返りが起きると大体30分ぐらいは起きていて、足に血液が充分流れ込むようにしてあげないと寝ることができませんでした。
それからなぜか膝の上の筋肉がうまく動かず屈伸運動ができませんでした。ひざを曲げて90°になる手前くらいからひざの上にある筋肉が痛みはじめそれ以上なかなか曲げることができないのです。和式のトイレではとても苦労しました(笑)。自分では単なる加齢のせいだと思い「年は取りたくないなぁ・・・」などと独り言をつぶやいたものです。
でもこんなこともあります。先生によると「この病気は気分のテンションがいつも高く、そして食べても食べても なかなか太らない」という、そんな素晴らしい症状もあります!?(笑)
先生に言ってみました。「そんないいことずくめなら、そこそこの治療でいいような気がします(笑)。放置したらどうなるんですか?」と。すると「最終的には骨がスカスカになっちゃうと思うよ。」と教えてくださいました。
自分としては、足がつるのは夏場で、もともと汗っかきのため「汗と一緒にナトリウムが流れ出てしまっているのだろう」というふうに思っていましたし、痩せたのも腸内環境を大切にして毎日のように「納豆を食べたり食物繊維を多めに摂るようにしていた成果が出てお通じが順調で、それで健康的な体型になったのだろう・・・」くらいにしか思っていませんでした。
ちなみに汗を大量にかくのもこの病気の症状だそうです。
それから、治療前はちょくちょく仕事で小さな勘違いとか小さなミスをやっていました。
病気の直接的症状なのかそれとも病気によって体力が落ちていたのか、あるいは脳内に分泌されるべき脳内物質が出ていなかったのか、メッセージ物質がきちんと送られていなかったせいなのか、具体的な原因はわかりません。
自分でも、「なんでこんなバカみたいなことしたんだろう?俺のアタマはどうなってるんだ・・・」というようなことが時々起こり、自信も失いかけてましたし、「これからは「年より」として社会とかかわっていかなければならないのかなぁ・・・」というようなことも一旦は決心したりもしました。しかしちゃんとした病気のせいでした。
現在は回復していてほぼ「寛解(かんかい)期」に至っていると思います。体調が良くなってからは小さなミスはなくなりました。
こむら返りは薬を飲み始めて2.3日ですぐなくなりました。
そして不思議だったのが、体調が良くなりはじめて2か月ほどたった頃、「子供の頃の面白かった思い出」とか「はやったギャグ」、「子供の頃、ふるさとで綺麗な夕焼けを見た時の感情の記憶」とかがどんどん蘇(よみがえ)って来たことです。とても楽しかったですし、心もみるみる元気になりました。
やはり甲状腺ホルモンの異常が脳のある部位の働きを弱めていたのだと思います。
皆さんもちょっとした体の不自然な状態を感じたら「たぶん加齢のせいだろう」とか「暑さのせいなのだろう」などと決めつけず、自分の「カラダの数値」をお医者さんにしっかりチェックしてもらうことをお勧めします。
医者嫌いという方もいると思いますが、いいオトナが子供みたいなことをいわず、生活の質が落ちたままで日々を送り続けるより、笑顔で明るく楽しく毎日を過ごせるように、前向きな自分になるための投資だと思って、試しにやってみましょう!どうせまだ生きなきゃいけないのなら、明るく楽しいほうがいいじゃないですか!
ちなみに今私はおかげさまで毎日明るく楽しく、将来への気持ちも前向きな気持ちで過ごせています!同僚にも元気を分けられるようになってきていて、以前「GoogleMaps投稿」に書いた「セロトニンインフルエンサー」にも徐々になってきているように思います(^O^)。
最後までお読みいただきありがとうございました(^_-)-☆。
(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)