健康コラム/2 去年の病気経験とセラピスト | リンパケアセラピストになるきっかけ(2019.5.18)
わたしは昨年(2018年)の春、「甲状腺(こうじょうせん)ホルモン亢進症(こうしんしょう)」と診断されました。
さほど深刻な病気ではなく、いわゆる「生活の質がおちる」タイプの病気なので薬をのめばふつうに・あるいはふつう以上に元気に人生をおくれる病気にすぎません。
その時「甲状腺ホルモンってなに?」と思ってWebで検索したとき、ぐうぜん「幸せホルモン」のキーワードに行きあたりました。
最初は「どこかの焼肉屋さんの新メニューのこと?」とか、「新しいアニメ?」「目だつためのオーバーアクションキーワード?」などといぶかしくおもいましたが、ちゃんと読んでみると、れっきとした脳科学にもとづく「体内ホルモン・脳内物質」のことでした。
だいぶ知られてきているとおもいますが、代表的な物質は、「セロトニン」「オキシトシン」「エンドルフィン」「ドーパミン」かと思います。
ドーパミンを含めるかどうかは考えかたによるかもしれません・・・。ドーパミンは「達成感」の脳内物質ですが、「自己満足」「うぬぼれ屋さん」の脳内物質でもあり(東日本国際大学教授・脳科学者中野信子氏のYouTube動画より)、
いっしゅんだけ「気持ちいい」という感情をもたらしますが、持続的な健康への効果があるのかないのか本などをみていても見えてこないからです。
セロトニンはだいぶ一般的になってきていると思いますが、「安心感」をもたらす体内ホルモンとされています。
それとともに「血流を良く」し、「免疫力を高め」、「うつ症状」をやわらげ、「イライラ防止」、「消化吸収機能向上」、「美肌効果」、「月経安定」などの健康効果があるとされています。
なんともいえないすばらしい体内ホルモンです!
「しあわせになる「健康ホルモン」」
ベストセラー本の次なるベストセラー!今回の「パート2」は題名から受ける印象とは少し違い、「健康ホルモン」についての分かりやすくてかつ医療関係者でも参考になる分かりやすく充実した解説が読みごたえを引きよせる内容です!
オキシトシンは別名「愛情ホルモン」「お母さんホルモン」「思いやりホルモン」「抱擁(ほうよう)ホルモン」「信頼ホルモン」
「やさしさホルモン」「感謝ホルモン」などと呼ばれ、じんつう促進薬としても用いられるそうです(桜美林大学教授山口創著「人は皮膚から癒される」(2016.11))。
健康効果はセロトニンとよくにていて、元デューク大学教授・元ウィスコンシン医科大学教授の高橋徳氏の著書によれば、
「セロトニンとオキシトシンは相互に密接な関係にあるが、具体的な解明にはいたっていない(2016年「オキシトシン健康法」)」とのことです。
余談ですが、わたしはこれをみて「マクロファージ(免疫細胞のひとつ)」が血管内にあるときは「単球(たんきゅう)」と呼ばれ「血管のそとにあるときだけマクロファージ」とよばれることを思いだします。
セロトニンはいろいろな行為で分泌されるようですが、オキシトシンとともにスキンシップで分泌されることも確認されているそうです。
「エンドルフィン」はおもに性的スキンシップにより分泌され「しあわせな感覚」をつくりだす物質だそうです。
またここ数日のいやな記憶をうすれさせ「また明日からも頑張ろう」という前向きな気持ちがわいてきます。前出の高橋先生も「老いも若きも愛のいとなみにはげみなさい」と記しています。
また薬剤として使用されることもあり、モルヒネ同様の作用があるとされます。19.4,12付けのウィキペディアによれば「モルヒネの6.5倍の効果」があるとされます。
これらの幸福ホルモンのことを知ったとき、わたしは初めてオイルマッサージの「健康にいい根拠を確信した」気がしました!
今まではなんとなく気持ちがいいし健康効果もある気がしてはいましたが、筋肉やツボをおして血流をよくしたり、筋肉にたまった疲労物質の「乳酸」を押しだすわけでもなく、
単になでたりさすったりするだけで「どういう理屈で健康効果がえられるのだろう?」と疑問に思っていたのですが、
これらが脳内物質である幸福ホルモンたちによりもたらされる医学的効果であることを確信したことで、アロマセラピスト・リンパボディケアセラピストになろうと決心したのでした。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました(^_-)-☆。
(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)
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