健康コラム40 赤ちゃんの高熱病。「川崎病」とは? 人名由来の病気です。


40 赤ちゃんの高熱病「川崎病」とは? 人名由来の病気です。 (2020.5.19/6.14更新)

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2週間ほど前でしょうか、アメリカでも新型コロナに感染した乳幼児が、「川崎病も併発していた」というニュースを聞きました。

「併発」した理由は、あきらかに、もともとの免疫機能が正常に機能していないことが考えられるのですが、「川崎病」は、べつに風邪にともなって発症する病気というわけではありません。

先日、ちょうど、Eテレ「今日の健康」で川崎病が放送されていたので、今回は「川崎病」についての解説記事をかきます。(都立「小児総合医療センター」副院長 三浦大(まさる)氏出演)

「川崎病」の名前の由来ですが、地名ではありません。発見した「川崎富作」先生からついた名前で、世界的に川崎病の呼び名が使われています。

ちなみに川崎氏は日本赤十字社医療センター勤務中の1961年に発見。95才の現在もご健在です(2020年5月17日現在、Wikipedia)。

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目次
1、気になる具体的な症状
2、病気にかかる原因
3、治療の内容
4、まとめ
1、気になる具体的な症状

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典型的症状がはっきりしています。
・「38℃以上の高熱」が数日間続く。ほぼ「100%出現」する。
・「首からあご」にかけてリンパ節がはれる。皮膚も赤くかぶれたようになり、固くなる。
 70%ほどの出現割合。
・「全身に発疹(ほっしん)」がでる。

・「目の充血」。シロ目の部分に血管が浮き出る。
・「唇」・「舌」の乾燥と充血。唇にひび割れができることもある。
・「手足」が赤くはれる。爪のあいだから血が出たり、爪の内側の皮がむけてくることもある。

・もっとも深刻な症状は、心臓を規則正しく動かしている「冠動脈」が炎症を起こし、ふくれ上がって「こぶ」をつくってしまう「冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)」です。

これが「狭心症(きょうしんしょう)」「心筋梗塞(こうそく)」の原因となって、突然死の原因になりかねないのです。

冠動脈瘤ができ始めるのは想像以上に早く、「発症から10日目」くらいででき始めます。オトナとちがい赤ちゃんの病気進行は早いです。

これらの症状は別の言い方をすると、「全身の血管に炎症が起る」ということです。

症状の中で、ひとつだけ違うのは「リンパ節がはれる」ことです。これは免疫細胞がわるい菌やウイルスと闘い、抗体をつくる「リンパB細胞」が、リンパ節内で盛んに活動して「抗体をつくっている」証拠です。

この病気は、乳幼児のおよそ「70人に1人の割合」でかかるといわれ、中心は「1歳前後の赤ちゃん」(4歳以下の子供もなる)です。

この病気は現在もふえつづけていて、具体的には、1970年に全国で「800人」だったのが、2018年は「17,300人」にも増えています。

ただし、人から人への感染はしませんから、安心してください。

現在は自宅でだ液などから簡単に、将来かかりやすい病気を調べられる「遺伝子検査キット」が販売されています。

オトナだけではなく、「子供や赤ちゃん」にもかしこく使うと安心できる材料がふえます。

かかりやすい病気を調べられる検査キット「MYCODE」公式サイト

2、病気にかかる原因

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明確な原因はまだにわかってはいないようですが、食物アレルギーやぜんそくと同様に増加しているとともに、同じようなメカニズムで起きていることから、「免疫に関係する病気」であろうと考えられています。

「リンパ節がはれて」一生懸命「抗体をつくろう」としていることからも、なんらかの「ばい菌」「ウイルス」「カビ」が原因だろうと考えられています。

通常は生まれ持った「自然免疫」によって、発症しないですみます。今、はやりの感染症と同じで、知らないうちに病原菌を退治して、知らないうちに、症状が出ないまま「抗体ができて治る」のが普通だからです。

「自然免疫」とはだれのカラダにもある「免疫細胞の働き」のことで、初動にあたる一次的防御系細胞は、「マクロファージ(血管内にある時は『単球』」)や、「好中球(こうちゅうきゅう)」とよばれる免疫細胞です。

これらは「ばい菌のパトロール隊」で、いつも血液中の「白血球の要素」として、あるいは「リンパ液」としてカラダを循環しています。

免疫力が充実しているときは、この「パトロール隊」の活動だけで、ばい菌は消えてしまい、何事もなかったかのように発症せずに済みます。

何種類かある免疫細胞のなかでいちばんメカニズムが分かっていない細胞が、「好塩基球(こうえんききゅう)」という免疫細胞なのですが、

これが全身の「炎症(えんしょう)」と大きくかかわっているといわれていて、この働きが「何らかの理由で弱まっている赤ちゃんが発症する」と考えられています。

ちなみに、3年ほど前に出版された順天堂大学名誉教授監修の本でも、同じころヒットしたアニメ「働く細胞」でも、ともに「謎多き細胞」として紹介されています。

遺伝子を検査することで、「風邪などにかかりやすい」とか、「心臓病のリスクが高い」などの、健康リスクと体質をあらかじめ知ることができます。

1万円台で自宅で「簡単に」できますから、ぜひ利用したいものですね。

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3、治療の内容

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治療は投薬で行われます。

参考までに治療につかわれるのは「全身の炎症を抑える薬」で、
・免疫グロブリン
・アスピリン
・ステロイド(重症化の恐れがあるときの2次的段階で使う薬剤)
などだそうです。

ちなみにステロイドを使用すると「動脈瘤自体がなくなっていく」という学会報告があるそうです。

赤ちゃんの「腸内細菌」で欠けているものがないか、カンタンに調べられる検査キットも販売されています。

ちなみに腸内フローラ検査キットとしては、とても人気のある「マイキンソー」。Amazonで5月15日までは「19,800円」だったものが、2020年5月20日現在「11,000円」で在庫がありました。

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4、まとめ

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「花粉症」や「食物アレルギー」、「ぜんそく」などもそうですが、1970年ころからふえはじめている病気というのは、やはり「食生活の欧米化」とつながっていると思います。

以前にも記事にかいた「多発性硬化症」、「筋萎縮症(きんいしゅくしょう)」なども同じような傾向があります。

わたしは、1995年に大阪大学教授坂口志文氏が発見した「制御性リンパ細胞『Tレグ』」の働きが大きくかかわっていると思っています。

ちなみにこの発見で坂口教授は将来ノーベル生理医学賞を、おそらく受賞するだろうといわれています。つまりそういうレベルの「大発見」なのです。

「アレルギー」でも「多発性硬化症」でも、何らかの原因で攻撃性リンパ細胞が誤って脳細胞の一部を攻撃してしまったり、興奮しすぎて悪さをするといわれています。

それをなだめて、しずめる細胞が「制御性細胞『Tレグ』」です。

そして、この『Tレグ』は、食物繊維をとることによって生まれることが分かっています。

食物繊維は植物の「ねばねば」成分のことです。ワカメ、もずく、めかぶ、オクラ、山芋、大和いも、なめこ、こんにゃくなどに多く含まれます。「ごはん」ですら食物繊維が含まれているのです。

これらは「パン食中心」の食生活になってから、日本人が食べなくなった食材の代表例のようなものばかりです。

実際、出家(しゅっけ)して横浜・鶴見の大本山「総持寺」に上山(じょうざん)した若い修行僧の多くが、

「精進料理のみの食生活になってから、アレルギーがなくなった」「ぜんそくがなくなった」と、およそ20人もの若者が証言しています。(NHKスペシャル「人体Ⅱ」、早稲田大学研究)

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しかも「食物繊維」は、昔から「腸を掃除してくれる」といわれ、私も子供の頃、母によく言われてこんにゃくを食べました。

「腸を掃除してくれる」というのは具体的には、「便秘」を解消し、「腸の調子」を整え、「免疫細胞」を元気にしてくれるということです。良好な「腸内フローラ」はここから生まれるのです。

ちなみに「全身の免疫細胞の70%」が腸に住むといわれ、さらに腸の表面には免疫細胞の「トレーニング場所」があることも分かっています。

腸の表面のそこかしこで、新しく生まれた免疫細胞に「いい菌と悪い菌」や「悪いウイルス」を、先輩免疫細胞が教える場所があるのです。

これは「NHKスペシャル『人体Ⅱ』で、電子顕微鏡画像も映し出されて詳細な解説がされています。

こんなふうに、「食の欧米化」は人体・健康の面ではとても危うい食生活と言わねばなりません。

育ち盛りでスポーツに励む思春期の子供たちには、筋肉をつけるため「ステーキ」などの肉類ももちろん必要です。

欧米化した食事にもいいところは沢山あります。ただ食物繊維を意識した和食もしっかりととる必要があります。

常に「パン食のみ」という食生活は、将来重大な「免疫系疾病(しっぺい)」にかかる可能性が非常に高いのです。

和食では乳酸菌などがたくさん含まれる「発酵食品」も多く摂ります。みそ、しょうゆ、つけもの、カツオ節ですら発酵食品です。もちろん納豆、酒粕、塩こうじを積極的に食べる人は腸内環境がとてもいいはずです。

洋食もいいのです。でも毎食「ザワークラウト」「アンチョビ」などの発酵食品を食べれますか?たぶん無理でしょう。一般的日本人にはクセが強すぎます。

洋食のたびに乳酸菌が多い「カビ部分豊富なチーズ」を食べますか?たぶん無理でしょう。

わたしは今回の感染症騒ぎで日本人感染者や死亡者が少ないのには、あきらかにこの「食生活」が基本免疫力にいい影響をしていると思っています。

当初は「検査数が少なすぎるだけだろう」と思っていましたが、ここまできても感染者も死亡者も少ない傾向が変わらないわけですから、日本人の基礎免疫力は諸外国に比べて、やはり「高い」のだと考えざるをえません。

ちなみに食物繊維の代表選手である「海藻」を消化できる遺伝子は、日本人はおよそ「95%」の人が持っているのに対し、欧米人は「10%」程度の人しか持っていないのだそうです(NHKあさいち)。

「川崎病」は特別「進行が速い病気」です。高熱が出てびっくりするかもしれませんが、冷静にお医者さんに診てもらいましょう。

いまはスマホで診察してもらえる、手軽で便利な「オンライン診療」もあります。

オンライン診療については私が書いている別のブログでくわしく解説していますので、リンクを押してみて下さい。

YouTubeファンブログ「オンライン診療 具体的やり方は?」動画を5本チェック 2020.4.4

今日もご覧いただきありがとうございます。

(文:リンパケアセラピスト・整体ボディーケアセラピスト/西片清)


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